庭からたぬき

憧れの庭を手に入るべく、土や植物と向きあう日々の記録です。

石掘り生活_2

長い道のりだった、石掘り生活にもついに終焉が訪れようとしています。

 

大げさですが、この一ヶ月ひたすらに

梅雨の晴れ間を狙っては、

庭に埋められていた残土のガラ、砂利、ガラス、石、陶器の破片、

を拾っていました。

 

ときどき大きな石が掘り起こされ、20cmほどのものも。

一番大きかったのは、両手でつかんでも余るほどの

直径30cmを超えるちょっとした岩?のようなものも出てきましたしね。

 

石やコンクリガラはまぁ許せるのですが、

陶器の破片、手のひらほどの大きさのするどいガラスの破片などが、

本当に危ない。

手にはめていたゴム手袋を2つダメにしました。

 

量にすると、20Lバケツでかるく10杯分を超えるくらいの石、かな。。

すごいですね。

20Lの腐葉土や黒土を10袋、と想像してみると早いです。

 

書いてみるとこうしてたった3行になってしまいますが、

ここには、汗、泥汚れ、洗濯、腰痛、といった

表し尽くせぬ苦労がこめられています。笑

 

夫婦2人で競うようにして掘りすすめた開墾作業、

ようやく昨日でほぼコンプリート、納得がいくほどになりました。

耕した深さは平均すると25cmかな。

浅いところは10cm、大物が掘れたところは50cmほど掘りました。

 

実は、

あまりに苦心したので、途中で何度か挫折しそうになりました。

ちなみに、隣のお宅は芝生を植えられているので、文字通り「隣の芝は青い」〜!!

すっかり夏らしい清々しい様子。笑

でも我家はハーブとローズのガーデンが目標なので、芝ではありません。

 

我家はかなりマイペースに着手しました。

計画に時間をかけ、外構の会社とも相談したこともありましたが、

結果的には自分たちの手で庭づくりをしようと決めたのです。

 

そうやって思い起こし、奮起します。

自分でやると決めたのだ!!最後までやりぬくのだと。

 

しかし、掘っても掘っても終わりません。

バケツ5杯、7杯、10杯、まだ終わらない・・・

 

そうして深く深く掘り進めたところ、

一箇所に陶器の破片が固まっている所にぶち当たりました。

 

タイルやレンガのような破片は見かけたけど、

これはやけに大きいな。そして地中深くにいっぱい詰まってる。

朱色や深緑といったしぶい色の陶器。

なんか・・・・とっくり?

みたいなものを彷彿とさせる形の陶器。

まぁいいか。

え・・・・深緑の陶器の破片いっぱい・・・顔とか・・・

・・・顔?!なんだこれ。気持ち悪いな。

仔豚か仔牛みたいな立体的な顔のついた破片も出土。

 

もしかして・・・・たぬき?!

これ、居酒屋の店先においてあるような、

あの、招福萬来みたいな、あの、縁起を担いだやつですか??

 

実際どうだかわかりませんが、

庭からたぬきの置物の破片が出てきたようです。

驚きをこめ、そういうわけで、このブログのタイトルとあい成りました。

 

 

ちなみに庭からは、他にはビニール紐、養生テープ、錆ついた釘数本、

鉄パイプ、うまい棒の袋の破片、えんぴつ(やや腐食化)、なども出てきました。

 

「え、えんぴつ?なんかえんぴつ出てきたよ〜」

「そりゃー、出てくるでしょうよ。えんぴつの1本や2本。普通でしょう〜」

という皮肉りあいをしたりしてふざけて石掘りしていました。

(そうでないとやっていられませんでした。笑)

結果、何ともいえない一体感が生まれ、会話もはずみますし

汗をかいた後の麦茶やビールは格別でした。

 

夫婦仲の冷え切ったカップルには、お庭の手入れがオススメです。

 

おしまい。