庭からたぬき

憧れの庭を手に入るべく、土や植物と向きあう日々の記録です。

一年ぶりのオリーブその後、後編

ネバディロブランコは元気。

 

先月の二度の台風にもめげず、

のびのびと伸ばしすぎた枝と枝がこんがらがっちになってはいたけど、

チョキチョキと剪定すると、また再びぐーんと枝を伸ばして勢いを増した感じ。

 

 

 

さて、ミッションの方はというと。

こちらも、大変立派な苗木で届きました。

どちらも小豆島からのオリーブだったのですが、

日本でもこんなに立派な苗木を育て、流通させられるほどに

日本にオリーブが根付いているのだなと思いました。

オリーブファン、多いですもんね。

私も御多分に洩れず、大好きです。

 

 

こちらも背丈110cmほどのものでかなり幹が太く、

天に向かってパッと手を広げたような樹形が気に入っていました。

主幹がカーブしていたのも、今後、どの向きに伸ばして、どんな形に整えよう?

と想像を膨らませる楽しみになりました。

 

こちらは地植えせず、悩んだのですが、大きな鉢植えにすることにしました。

理由は、動かせる。この一点です。

 

将来的に、住んでみてこの場所に大きなオリーブがあったらいいのに!と

思ったとき、また日当たりや季節によって、場所を移せる。

そして万が一、引っ越すときにも、連れて行ける・・かも。

 

庭植えしたネバディロブランコが、どんどん葉を落とし、

黄色い葉ばかりになったり、くすんだ緑の葉になって力なくなっていった傍で、

 

こちらは生命力たっぷり!といった感じで、

鉢からあふれるほどの水やりと、有機肥料をぐんぐんと吸って、

みるみる枝ぶりよく大きくなっていきました。

真夏に、カーテン越しにオリーブの木がリビングの床に影を落とし、そよぐ姿は、

目にも涼しくて、とても嬉しい瞬間でした。

育てるっていいですね〜〜♪♪

 

状況が一変したのは冬。

年を越し、1月の大雪の頃です。

二度の大雪の頃に、旅行で家を空けていました。

まぁ、冬の生育がゆっくりになる時期だし、半分眠っている状態だろうから、

雨水で十分だろう。と思ったのが大間違い。

 

軒先のレンガの上に置いていたのですが、

微妙な雨風の向きなどで、水分が十分でなかったところに、

寒波がもろに鉢植えの根を直撃してしまった模様。

 

帰宅したときには、すでにすっかり「枯れた」様子でした。

葉がくるくるにまるまり、全体がくすみ、元気もなく、

幹のところどころが黒くかびたような病気のような痕。

 

後悔に後悔を重ねても、もう戻らぬ日々。

どうしようどうしよう、枯れてない!枯れてない!

枯れたらどうしよう〜〜〜〜〜

いや、信じて声をかければ、きっと!!

必死に水やりをしましたが、うんともすんとも言わず、

大丈夫、春がきたら芽が吹くさ!と自分に言い聞かせるも、

 

 

4月。

シーーーーン。。

 

 

5月。

シーーーーーーーン。

 

 

えーーー!!!もうゴールデンウィーク終わっちゃったし間も無く6月!!!

、、、、(;_;)涙目。

 

いよいよ初夏の陽気、そして6月に突入。

 

もう切り詰めに切り詰めた枝は、

はげちょろびんだし、

もう主幹をのこしてほぼ裸んぼうの哀れなミッション。

 

ただね、私をまた悩ませたのは、

切り詰めると枝はほんのりグリーン!なんですわ。

もう1月に枯れてから3ヶ月4ヶ月たっても、何にも起こらないから、

魔法でも天変地異でも起こらない限り、もう

これは、‥‥枯れた!枯れた認定しなきゃなんだ!!

いい加減認めなきゃ!

と思うんだけど、やっぱり、、、生きてる、、かも??

 

もうどうにもこうにも諦めきれず、

諦めなきゃだなー、と、気持ちは揺れたり、

首をしめられたまま生きているようで、私も苦しかった。

水やりするたびに、これは、意味があるのか??

枯れ木に水をやっているのだとしたら、腐らせる行為なのか・・・。

はぁ。

 

それがですね。

奇跡がおきたんですよね。

 

主幹の根元付近が、木の表面がふくらんできたような・・・気がして。

もしや、、、!!!

 

と思って、その日から必死に水やりしました。

久しぶりにたっぷり肥料もやりました。

弱っているときに肥料はよくないって聞いていたので、あげなかったんだけども。

 

するとですね、

 

「ぴょこっっっ!!!」ってでてきたんですよ!!!!

 

 

芽が!!!実に、枯れてしまってから半年ぶりに!!!!

 

 

いやぁ、、、、生命って、素晴らしいですね。

 

 

オリーブちゃんたちには、二度、人生の大きな局面、挫折から立ち直る姿を

見せてもらいました。

 

勇気付けられます。

 

ミッションは1月にすっかり枯れて葉が全ておち、

見るも無残だったのですが、いやはや6月に芽吹きました。

 

台風や梅雨の大雨が、なんだか生命スイッチを押してくれたような気がしています。

自然に呼応しているんですかね。

 

もし諦めて捨ててしまっていたら、、と思うと、

諦めきれずに温存していたのも報われました。

 

ひと月たって、今は主幹のあちこちから芽吹いた新芽が、

どんどん枝葉を伸ばして成長しています。

 

順調に勢いを増してきたから、暑さが落ち着いたら、

根元のシュートだけ切ろうと思っています。

 

 

オリーブ後日談、これにて一旦おしまいです。

ご清聴ありがとうございます。