庭からたぬき

憧れの庭を手に入るべく、土や植物と向きあう日々の記録です。

スギナとの闘い

雑草って、マンション暮らしだと気に留めることないですよね。

戸建てに引越し、緑の絨毯よ!と言わんばかりに雑草の生い茂った庭・・・。


小学校以来、思い出すことのなかった雑草の存在。
せいぜい知っていたのは、
たんぽぽ、おおいぬのふぐり、ひめじょおん、ひめおどりこそう、
ぺんぺんぐさ(りんりんぐさ)、おおばこ、つゆくさ、どくだみ
しろつめくさ、あざみ、ねこじゃらし、へくそかずら。
以上です。(学術名は知りません)
 

年があけてからは、すでに去年必死に抜いた雑草の残党、

つまり地下茎で生きているものや、春が来て発芽したものとの闘いでした。

 

しかし何度抜いてもわりと「えっ?」という早さで生えてくるものがありました。

これは何という雑草なのか?画像をたよりに調べたらすぐに出てきてわかりました。

スギナ」です。

雑草史上最強、とか、農家の天敵、とか
いろんな恐ろしい形容がなされているのです。
 
毎日毎日、目を皿のようにして狭い庭や、裏庭を歩きまわり、
スギナの「にょきっ」っという姿を見つけては「ムキー!」となります。
だってそこは昨日抜いたばかりの近くだったから!
それもそのはず、土の中でスギナは芽を一生懸命に成長させ(折れ曲がっていても)、
ある日突然、「びーん!」「にょきっ!」っと出てくるのです。
ある程度長さのある”芽”なので、びっくりするのです。
 
近所ではちょうど、満開だったつくしが枯れ始めた季節。
スギナはこの季節に最も芽を出しさかんに成長するのだとか。
 

これは、、、、負けられない。
 

めらめらめら
 

絶対に勝つ!!!!


そう心に決めて、シャベルを大型スコップに持ち替え、
庭でスギナの芽を見つけては、ひたすらその根を傷つけないように深く深く
たどっていくのです。まるで地中にスギナのボスが待っているかのような錯覚に駆られながら。
 
しかし・・・10cm、15cm、と根を追いかけていっても、必ずちぎれてしまい、
一度足りとも「根の全て」を取り出すことができませんでした。
 
それもそのはず。
スギナは冬の間地下で地下茎が眠っていて、
春になると、わーい!とあちこちから芽を出す生態系。
だから一箇所だけをたどっても根絶などできないのです。


敵を征するにはまず敵の生態から調べなければ。
来る日も来る日もスギナのことばかり考えています。
だんだん、「キズナテープ」という絆創膏が「スギナテープ」に見えてきたり、
「スズキクリニック」が「スギナクリニック」!?に見えてきたり、
だんだん意識を占有され始めました。


スギナに洗脳されていた間、参考にしたサイトはこちら。
http://blog.livedoor.jp/syumatsu/archives/52816449.html
http://matome.naver.jp/odai/2138469442368041901
http://niwa-iro.jimdo.com/2013/03/31/%E3%82%B9%E3%82%AE%E3%83%8A%E3%82%92%E9%A7%86%E9%99%A4%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%AF/

http://blog.goo.ne.jp/yasuichi_2008/e/186ee5b456d690af253e0a69d64150e8

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2259225.html
http://oshiete1.nifty.com/qa4042775.html
http://www.syngenta.co.jp/cp/columns/view/?column_id=135

 

色々と考えてみた結果、

本来は薬品を使わずに、手で抜くことだけを考えていたのですが、
スギナの地下茎の生命力に勝るものはなく、労力も考えると薬品が早いと結論。
店頭で売られていた
「草退治シャワーワイド」というものを1本購入しました。
 http://www.sc-engei.co.jp/guide/syo00560.html

買ったら試してみたい気持ちがはやるのですが、
これは

雑草茎葉部から吸収され、植物体内を移行し、特に地下部に移行して植物全体を枯殺するため、散布前に雑草の地上部を刈り払わないでください」

とのこと。

・・あいにく草一本生えていません。何しろ苦労して抜き去ったのですから。。

 

ここは我慢我慢。
4日待ちます。
1週間待ちます。
10日待ちます。

全然生えてきません。
短い雑草の芽がちょびちょび・・。スギナの芽が4箇所でニョキッという程度。
本気で抜きすぎたか・・・?

仕方無しに、2週間程待って、5月の初旬、ちょびちょびと雑草の発芽した庭に散布。

本体のフタを開け、薄めることもなく、シャワー状に撒けるので非常に楽チンです。

 

スギナ雑草に効果があったか?と言われれば、

2日後くらいにしおれてきた芽があったかもな、、という程度で、基本的には、青々と茂った雑草畑でないと、なかなか薬剤を吸ってくれないようでした。

(むしろしおれて縮んだ雑草の芽は土にへばりつき、抜きにくくなりました。)

 

散布後は2週間は空けよ、という注意書きに従って、

5月の下旬になってから、モーレツに石掘りを始めました。

鍬を持つ手にもマメが出来ました。

家人とも協力しあい、今日はこんなに大きいのが掘れたぞ、私はバケツ一杯だ、などと

競争しあうようにして石や砂利を掘りました。

 

除草剤がきっかけとなったのか、どうかは定かではないのですが、

あちこち掘り起こしているうちに、否が応でもスギナの地下茎(これがボスだ!!)に出会います。もちろん取り去りながら掘り進むので、

それ以来、めっきりスギナの芽が庭に顔を出すことはなくなりました。。

寂しいくらいです。笑

あんなに躍起になってひと月闘ったのですから。

(今、スギナと闘っている方へ。土を掘っていて出てきた根っこ?らしきものは、たとえ干からびて見えてもすぐに取って捨てた方がいいです!!)

 

ただ、玄関までのアプローチに敷かれた砂利の間や、

裏庭にまかれた砂利の間からはちょくちょく、スギナ(ごくまれ)や他の朝顔風の葉の雑草が「ぴょこーん」と顔を出したりしますので、1週間に1回は抜いたりはしています。

 

こうしてスギナとの闘いは、案外あっさりと終わりました。

荒地の方がより繁殖する、という噂ですので、「チッ人間が住み着いたか」とスギナに知れたのか、

それとも酸性土壌を好むスギナには、苦土石灰で中和したのがひと月ほどしてじわじわ利いてきたのか。

 

それにしてもまだまだガーデニング初心者ですので、まだまだ勉強していきたいと思います。PHメーターも買いたいなぁ。

 

おしまい。